素敵な気持ち。

先日、仕事の休憩中ケータイを見ながらタバコを吸っていた。

 

「お疲れさまです!」

 

そう言われパッと見たら見知らぬ女の人。

僕もお疲れさまですと返した。

 

その女性は綺麗目といわれるような服装をしていた。

 

僕はベンチに座っていた。2人がけのベンチだ。

お姉さんがタバコに火をつけた時、座りますか?と尋ねた。

 

すると、彼女は

お気持ちだけで充分です。ありがとうございます。と笑顔で返した。

 

 

なんだろう。すごく素敵な気持ちになった。

どこのお店かもわからないし、初めて見た人だったが初対面の人にその対応。なんて素敵な人なんだろう。

 

僕が席を立ちお疲れさまですと言うと、

彼女はありがとうございましたと言った。

 

お疲れさまではなくありがとうと言える彼女。

素敵だ。こちらこそありがとう。年上のお姉さん。

そう思った瞬間頭の中にロックが流れた。

 

 

 

 

 

終わることのない恋の歌で すべて消えて失くなれ
すべて消えて失くなれ
烈しく燃える恋の歌で 夜よ明けないでくれ
夜よ明けないでくれ

生まれて初めての唇づけは永久西の空を
永久西の空を
恥ずかしいくらいに真黄色に染めた
真黄色に染めた

あなたがこの世界に一緒に生きてくれるのなら
死んでもかまわない あなたのために

星降る青い夜さ
どうか どうか声を聞かせて
この街をとびだそうか
つよく つよく抱きしめたい

わたしはまぼろしなの
あなたの夢の中にいるの
触れれば消えてしまうの
それでもわたしを抱きしめてほしいの

つよく つよく つよく

あなたがこの世界に一緒に生きてくれるのなら
死んでもかまわない あなたのために

あなたがこの世界に一緒に生きてくれるのなら
月まで届くような翼で飛んでゆけるのでしょう

 

 

あなたがこの世界に一緒に生きてくれるのなら死んでもかまわない。矛盾したように感じるが、愛しい人の為に好きな人の為にならどこだって行ける。なんだって出来るのだろう。

 

人は死んでも良いと思える人に出会えた時なにを思うのだろうか。

きっと、その時この人の為に強く生きたい。そう思うのだろう。

 

あぁ、素敵な昼下がりだ。

 

現実に戻るとこれから仕事だ。

あぁ、帰りてぇと口から出たがまだ家を出てすらいない。

 

 

帰りたいより、帰りたくないと思える日常がやってきますように。

 

 

仕事に行きたくない、未だにベッドで寝転んでいるこの私の身体と気持ちを起こしてくれないか。